今回のテーマは、薬剤師の給与について。
雇われの薬剤師であれば誰もが考えたことがあるでしょう。
給料が上がらない!!
後輩への指導や在宅医療、多職種会議など仕事量は年々増えているのに、給料は全然上がらない。
これではモチベーションが上がらない。。
今回は、そんな悩みを解決すべく薬剤師が年収を上げるための5つの方法を紹介していきます!
※調剤薬局、ドラッグストア、病院で働いている薬剤師に向けた記事となります。
方法① 転職する
おすすめ度 ★★★★
「転職」と言えば普通の職業ではあまり聞こえの良いものではないでしょう。
しかし、薬剤師という特殊な職業にとって、「転職」はそれほど怖がるものではありません。それどころか薬剤師にとって「転職」は、最大の年収アップ方法であると私は考えます。
薬剤師という仕事は、初任給こそ高いものの、その後はほとんど昇給していかない仕事として知られています。(課長や部長、エリアマネージャなどに出世すれば別ですが)
恐らくですが、高くても基本給5000円の上げ幅が良いところではないでしょうか?
仮に5000円ずつ昇給したと仮定すると、年間6万円の昇給となります。
つまり普通に働いているだけでは、10年で60万円、20年で120万円しか給料を上げることはできないのです。(厳密には、基本給が上がればボーナスも上がるため、もう少し給料は増える)
しかし、転職をすればどうでしょうか?
もちろん経験値やスキルにもよってきますが、転職すれば一気に100万円〜200万円の昇給も可能となります。
新人薬剤師やブランク空けの薬剤師でもなければ、転職することで、まず間違えなく収入アップは見込めるでしょう。
出世を視野にいれず、給与を上げたいのであれば、転職を強くおすすめします。
転職のし過ぎは駄目!
薬剤師は転職を怖がることはないと言っても、何回も転職を繰り返すのは良いことではありません。仮に、1回転職経験がある薬剤師と10回以上転職経験がある薬剤師のどちらを採用するかと言えば、もちろん前者になります。転職回数が多い薬剤師は、入社してもまたすぐに転職される可能性もあるため、採用されないこともあるでしょう。
転職回数は多くても3〜4回ぐらいが目安と考えます。
方法② 派遣薬剤師でダブルワーク
おすすめ度 ★★★★★
派遣薬剤師の給与は、平均して時給3000円ほどです。
3000円×8時間=2万4千円(1日の給与)
週に1回ずつ働くと仮定すると、
2万4千×4回=9万6千(1ヶ月の給与)
9万6千×12ヶ月=115万2千円(1年の給与)
年始や年末を少し休むと仮定しても、年間100万円以上の給与アップが可能となります。
お金以外にも良い点あり!
派遣薬剤師として働くことは給与UPだけでなく、経験値も積むことができるため、将来的に役立つことが多いです。
そんな私も薬剤師2年目の時に派遣薬剤師としてダブルワークをしていました。
とても多くの現場を経験することで、薬剤師スキルを向上させることができ、その時の経験は今でも役立っていることが多いです。
お金は欲しいけど今の職場は気に入っているので、転職はしたくないという方にとって「派遣薬剤師」は一番おすすめの方法と言えるでしょう。
ここは注意して!
1つ注意が必要なのは、ダブルワークを禁止している会社もあるということです。ダブルワークを行う前に就業規則を必ず確認しましょう。また、管理薬剤師の方は他の薬局で働くことはできませんので、注意が必要です。
方法③ 薬剤師会の仕事を請け持つ
おすすめ度 ★★★
国から薬剤師会に委託されている仕事を請け持つことで、給与を上げることができます。具体的な仕事内容としては、休日診療や学校薬剤師、介護認定審査員などがあります。
地域差がありますが、報酬としては
休日診療:1日で約2万〜3万円
学校薬剤師:年間で平均16万円
介護認定審査会:1回で約2万円
の収入を得ることができます。
すぐに仕事はもらえない!
薬剤師会に入会すればすぐに仕事がもらえるわけではありません。
休日診療は当番制で回ってくるという地域もあるでしょうが、学校薬剤師や介護認定審査員ともなれば担当できる薬剤師はわずかとなります。
まずは薬剤師会が主催している勉強会や飲み会に積極的に参加し、顔の見える関係を構築することが大切です。
薬剤会の幹部(会長や副会長)と仲良くなり、アピールを続ければいずれチャンスがまわってくるでしょう。
学校薬剤師については、こちらの記事で解説しています。
方法④ ブログを始める
おすすめ度:★★
通常の仕事と並行してブログ(アフィリエイト)でお金を稼ぐ方法です。
最初に言っておきます。
ブログを続けることは、一言で言うと
とても大変です!
生半可な覚悟ではとても続けられません。
このヤクペディアというブログは今でこそ月1万〜2万回(よい月は3万回ほど)見ていただいていますが、始めた当初は閲覧数が1日3回なんて時もありました。
一生懸命記事を書いて1日3回。。
もう理性保つの大変ですよ(笑)
1記事作成するのに3〜4時間ほどかかってしまうため、正直全然割にあっていません。今のところ時給換算すればコンビニのバイトぐらいでしょうか。
現実は中々厳しいものです。すぐに収入を増やしたいという方には、あまりおすすめしない方法と言えます。
方法⑤ 出世する
おすすめ度:★★
調剤薬局やドラッグストアで管理薬剤師になることができれば年収500万円〜600万円は見込めます。
その後、出世して課長やエリアマネージャー、部長と出世すれば年収1000万円稼ぐことも夢ではないでしょう。(個人薬局の場合は、出世などない。。)
また、病院薬剤師の方は、薬剤部長になることで年収600万円〜800万円ほどの収入を得る事ができます。
しかし、上の役職にいくほど枠は少なく、出世争いは厳しくなってきます。
普通に仕事をしているだけでは出世できるわけもなく、日々研鑽を積み、どれだけ会社や病院に貢献できるかが重要となってくるでしょう。
管理職は責任がつきまとう!
出世できればある程度の収入を得ることができるでしょう。
しかし、上司になるということは、それだけ多くの責任を背負うことになります。
大手薬局やドラッグストアで働いている方は、売上ノルマも存在するため、ノルマを達成できなかった時は、責任を負わされることもあるでしょう。
また、通常通り休日を過ごすことができない可能性もあります。
ちなみに私はかつて中小企業のエリアマネージャーとして働いていましたが、20連勤なんていう時もありました(爆死)
最後に
「世の中お金だけじゃない。若いうちは、お金よりも経験を積み、勉学に励む!お金は後から後からついてくる!」
そう考えている方もいるでしょう。
しかし、若いうちからお金を稼ぐことができれば、生涯年収は大きく異なってきます。
生涯年収について
毎年6万円ずつ昇給し、30年間働くと仮定します。
年収400万円の人
生涯年収は、1億4千610万円となります。
年収600万円の人
生涯年収は、2億610万円となります。
その差、なんと6千万円!
家を1つ購入できるぐらいの金額差になってしまうのです。
確かに、世の中お金が全てではありません。
しかし、お金があればできる事が増えるのは事実です。
紹介した5点の方法、是非実践してみてはいかがでしょうか?
・転職する
・出世する
ではまた。