今回のテーマは、薬剤師の転職について。
薬剤師は、転職がとても多い職業として知られています。
人によっては1度や2度に留まらず、何度も転職を繰り返してしまっている方も多いでしょう。しかし、転職活動はとても労力が必要であり、転職の回数を重ねることは、職歴に傷をつけることにもなりえます。
そこで今回は、薬剤師が転職活動をする上でやるべきこと、NGなことをそれぞれ解説していくので、より良い転職ができるためツールとして活用していただけたらと思います。
転職活動する上でやるべきこと
まずは、薬剤師が転職活動する上でやるべきことを3つ紹介します。
① 転職したい理由を整理する
人により転職したい理由は様々だと思いますが、意外と明確には定まっていない人が多いのではないでしょうか?
・人間関係
・仕事量の問題
・報酬に不満がある
転職した後、「やっぱり前の職場の方が良かった」と後悔することも結構あるので、なぜ転職したいのか理由を明確に整理しておきましょう。「仕事をする上でこれだけは譲れない。転職することでここは改善されるので、転職しよう!」などと転職したい理由を整理しておくことは、より良い転職に繋がる可能性が高くなると言えます。
② 各転職サイトの特徴を知る
薬剤師専門の転職サイトは、私が知るだけでも20社ほど存在します。一見どの転職サイトも同じように見えますが、実はそれぞれに特徴があります。
まずはそれぞれのサイトの特徴を把握し、自分に合った転職サイトに登録することが重要です。
ちなみに、私が個人的におすすめする薬剤師転職サイト3社の比較記事もありますので、参考にしていただけると幸いです。
③ 転職サイトは複数登録する
ほとんどの方は1社しか登録せずに転職活動を行ってしまいますが、それはあまり良い判断とは言えません。理由は3つあります。
理由1. サイトにより求人が異なる
転職サイトにより、募集求人は異なります。
また、登録しないと見ることができない非公開求人も各サイトで持ち合わせています。
つまり、複数登録しておくことで、掘り出し物のお宝求人と出会う可能性も高くなるということです。
理由2.サイトにより検索条件が異なる
転職サイトにより、求人を検索できる条件が異なります。
例を挙げると、薬剤師転職サイト「薬キャリ」では、ママ薬剤師にお薦め、独立支援制度あり、有給休暇の取得推奨など、他の転職サイトにはないこだわり条件で求人を検索できる一方、薬剤師転職サイト「リクナビ薬剤師」では、主に応需している処方科目を選んで求人検索が可能(調剤薬局の場合)というような違いがあります。
検索条件に複数の選択肢があることは、自分好みの求人を発見できる可能性がより高くなると言えるでしょう。
理由3.担当者の当たり、はずれがある
いくら良い転職サイトに登録ができたとしても、時には相性が合わない担当者にあたってしまってしまうこともあると思います。そもそも1社だけしか登録していないと、相性が良いのかどうかもわかりません。
以上3点の理由から、複数の転職サイトに登録する必要があるわけです。
登録のし過ぎも良くありません。選択肢が多過ぎると、逆に良い選択ができなくなる可能性があります。多くても3〜4社ぐらい登録しておけば十分でしょう。
転職活動する上でNGなこと
今度は、逆に薬剤師が転職活動する上でNGなことを2つ紹介します。
① 転職サイトに登録せず直接応募
転職サイトを介さずに、直接応募するのは避けましょう。
理由として、聞きたい情報を聞けなかったり、賃金面に不満がある場合は交渉し難くなるためです。
その点、薬剤師専門の転職サイトに登録すると、通常専任の担当者がつきます。直接聞きにくいことや賃金交渉は、担当者が全てやり取りしてくれるのです。
もしも薬局やドラッグストアの店内で薬剤師募集の広告を見ても、慌てて直接応募するのではなく、まずは転職サイトに登録して、転職サイトを介して応募しましょう。
② 職場を辞めてから転職活動
人の心理として、退職して身軽になった方が、転職活動に真剣に取り組むことができると思ってしまいがちです。
しかし、今の職場を辞めて転職活動することは危険な選択と言えるでしょう。
職がないということは、無収入の状態です。
無収入の状態を何ヶ月も続けることはできません。
すると、どうなるのか?
次第に焦りが生まれてきます。
「そこまで希望通りではないけど、前の職場よりは良い気がするから、ここにしよう!」などと慌てて次の職場を選んでしまう。。
結果、職場に合わないためまた転職。。
なんてことはよくあるケースです。
また、転職活動をすることで、逆に今の職場の良さが見えてきて、「やっぱり転職しない方が良い!」ということも割とあるので、大変ではあると思いますが、今の職場を辞めずに転職活動することをお薦めします。
ここには気をつけて!
転職サイトには釣り広告もある
募集はとっくに終わっているのに、募集広告がずっとでているということがあります。
実際に、私が勤めている薬局は今現在薬剤師の募集していませんが、某大手薬剤師転職サイトをを確認したところ、募集の広告がずっとでています。試しに、違う薬局の薬剤師のふりをして、応募してみましたが、「少し前にちょうど埋まってしまったみたいです。他にこんなおすすめ求人もありますがいかがですか?」と連絡がきました。(実際は2年ほど前から薬剤師は充足しており、募集はかけていない)
何を言いたいかというと、
転職活動はそんなに簡単はものではないと言うことです!
ネットサーフィンをしていたら、薬剤師の良い求人広告が目にはいったので、応募したらまだ募集していて即転職。
そんな上手い話しはまずありません!
まずは薬剤師転職サイトに登録し、求人を自分でしっかり検索する。
コンサルタントにも相談し、希望に合ったおすすめの求人を紹介してもらう。
より良い職場を探すためには、じっくりと転職活動をおこなう必要があります。
薬剤師転職サイト一覧
登録者が比較的多い、大手薬剤師転職サイト4社のリンクを載せておきます。
個人的におすすめする薬剤師転職サイト3社の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
重要なことをもう一度まとめておきます。
・転職したい理由を整理する
・各転職サイトの特徴を知る
・転職サイトは複数登録する
・転職サイトに登録せずに直接応募
・職場を辞めてから転職活動
最後に、、
これは私の持論ですが、良い職場というのは必ず存在すると私は考えます。
その良い職場を見つけることができるのかは、やり方次第と言えるでしょう。
転職活動はとても労力が必要になるため、ほとんどの方が一刻も早く終わらせたいと思うでしょう。
しかし、焦らずじっくりと転職活動することが大切です。
何度も言いますが、良い職場というのは必ず存在します!
※良い職場は人により異なる
ではまた。