今回のテーマはルコナック。
この度、ルコナックの先端が変更され、これが中々秀逸なので紹介していきたいと思います。
先端がどのように変わる?
従来の先端
従来の先端は、爪に押し当てて使用する容器でした。
変更後の先端
マーカー型の容器に変更です。
容器変更でメリットは?
① 爪に塗りやすい
実際に使用してみましたが、従来容器と比較して圧倒的に使いやすいです。
マーカー型容器は、爪だけに正確に塗ることができます。
個人的な感覚では、クレナフィンよりも使いやすいかもしれません。
ちなみに、筆タイプであるクレナフィンは、使用方法によっては筆先が広がってしまうというデメリットもあるようです。
その点、ルコナックのマーカー型容器は耐久性が強いため、割れや広がりを心配する必要はなさそうです。
② 副作用が少なくなる可能性
あくまでも添付文書の比較ではありますが、副作用データを確認すると、クレナフィンよりもルコナックの方が副作用が多いことがわかります。(両剤とも主な副作用は皮膚炎)
副作用が多い理由は、ルコナックの成分に原因があるのではなく、先端部分の使いにくさが影響(爪以外の皮膚に薬が付着しまう)していた可能性もあると私は考えます。
今回の先端変更により、爪への塗りやすさが向上するため、副作用が少なくなる可能性があるでしょう。
容器変更でデメリットは?
塗りやすさが向上した反面、デメリットも存在します。下記2つの操作は、従来タイプには必要なかった操作であるため、必ず説明する必要があります。
① 初回はよく振ること
初めて使用する時は、マーカーに薬をしみ込ませるために、振る必要があります。
また、薬を振る時の注意点として必ずキャップを付けたまま振ることが大切です。もしキャップを外して薬を振ってしまうと、薬が漏れてしまうことがあるそうです。
【追記】R2/6/29
マーカー型に変更されてから、薬がマーカーにうまく浸透しないとの報告があるようで、開封時はキャップをしたまま「トントン」と叩く操作が追加されました。
② 立てて保管すること
横にして保管すると、薬が漏れてしまう可能性があるそうです。
しかし、あくまでも「長時間横にして放置すれば」ということらしいので、過度に心配する必要はないでしょう。
いつから変更になる?
令和2年の3月中旬から順次変更になっているようです。
まとめ
デメリットがあるとはいえ、マーカー型新容器は、ルコナックのアドヒアランスを向上させることは間違えありません。
爪白癬治癒率の向上に期待です。
ではまた。