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プルゼニドとアローゼンの違いを徹底解説!どちらが強い?【比較】

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今回のテーマは、プルゼニド錠(センノシド)とアローゼン顆粒の違いについて。

同じ薬と思っている方も多いでしょうが、しっかり確認すると意外と異なる薬だとわかります。

今回はプルゼニド(センノシド)とアローゼンの違いを徹底解説していきます。

有効成分の違い

プルゼニド錠(センノシド)はセンナの葉からセンノシドA・Bを抽出してある薬に対し、アローゼン顆粒はセンナの葉と実そのものが配合された生薬製剤です。

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もちろんアローゼン顆粒に配合されているセンナの葉と実にもセンノシドA・Bが含まれているのですが、問題はどちらの薬の方が多く配合されているのか?ということ。

各薬剤の添付文書、インタビューフォームを確認すると以下の結果になります。

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アローゼン顆粒に含まれるセンナの葉と実は、収穫時期により含量が変わるためなのか10〜20mgと用量に幅があるようです。つまり、アローゼン顆粒は包装により効果が変わる可能性があるということです。

プルゼニドとアローゼン顆粒の強さの違い

センノシドA・Bの含量から比較すると、以下が推測できます。 

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アローゼン顆粒は、0.5g包装と1g包装が存在しますので、アローゼン顆粒1g包装(センノシドA・Bの含量合計10〜20mg)が一番強く、続いてプルゼニド錠(センノシドA・Bの含量合計12mg)、アローゼン顆粒0.5g包装(センノシドA・Bの含量合計5〜10mg)の順となるでしょう。

つまり、プルゼニド錠が効かないため、アローゼン顆粒1g包装に変更という処方は理にかなっていると言えます。

値段の違い

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値段に関しては、ほとんど変わりありません。両剤とも値段の安い薬と言えます。

まとめ

今までの項目をまとめてみました。

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やはりアローゼン顆粒の欠点は有効成分の含量が圴一でないため、効果が安定しない可能性があることです。

アローゼン顆粒0.5g包装が効かないからと言って、1g包装に変更しても必ずしも用量が2倍になるわけではありません。

継続して使用する場合は、プルゼニド錠(センノシド)の方が用量調節しやすいと言えるのではないでしょうか?(刺激性下剤を継続使用するのはもちろん良くないが。。)

また、アローゼン顆粒は苦味もあるため飲みづらいのも気になるところです。

ではまた。