今回のテーマは市販薬(OTC)について。
ドラッグストアに行くと、こんなことを思ったことはありませんか?
薬が多すぎて、どの薬を購入すればいいのかわからない!
そんな悩みを解決すべく、現役薬剤師が厳選した、おすすめの市販薬を紹介していきます。今回は、咳止め薬編です。
それではいってみよう!
おすすめ① 新フステノン
おすすめの理由は?
効果は市販薬で最高クラス
配合されている全ての有効成分が、処方箋薬でも使用されている成分となります。
効果は、市販の咳止め薬の中で最高クラスと言えるでしょう。
値段が安い
新フステノンは、とても値段が安い市販薬の1つです。
特に注目したいのが、新フステノンと全く同じ有効成分を配合しているクールワン咳止めGXと新エスエスブロンエース錠との値段差です。
3剤は、有効成分と配合量が同じなので、効果は全く同じ薬です。
しかし、値段は圧倒的に新フステノンが安いのです。
クールワン咳止めGXの値段が高い理由は、ブランド力や広告費が影響していると思われます。
去痰成分も含まれる
処方箋薬(ムコダイン)でも使用されている、痰をだしやすくする成分が含まれています。咳もでるけど、痰も絡みやすいという方には、おすすめの薬となります。
悪い点
流通量は多くない
amazonなら問題なく購入できますが、楽天では取り寄せになることも多く、ドラッグストアや薬局では取り扱いのないお店もあります。
その点、クールワン咳止めGXの流通量は多く、比較的どのドラッグストアでも販売している市販薬となります。
おすすめ② プレコール持続性せき止めカプセル
おすすめの理由は?
効果は市販薬で最高クラス
咳止めの処方箋薬として有名な、メジコンと同じ有効成分が配合されています。
他にも多くの有効成分が配合されている薬であり、市販の咳止め薬の中では最高ランクの効果を持つと言えるでしょう。
服用回数が少ない
市販されている咳止め薬の中で唯一、1日2回の服用になります。
(他薬は1日3回 or 6回)
忙しくて飲み忘れが多いという方には、おすすめできる市販薬と言えるでしょう。
悪い点
値段が高い
今回紹介する3種類の中では、一番値段が高い薬となります。
この値段は、市販の咳止め薬の中で高い部類になります。
おすすめ③ エスエスブロン錠
おすすめの理由は?
市販の咳止め薬の中で一番安い
まさに驚きの値段です。
1日あたりの値段は、なんと25〜28円!
今回紹介する3種類の中ではもちろん、咳止めの市販薬の中で一番値段が安い薬と言っても過言ではないでしょう。
値段が安いからと言って、効果が低いわけではありません。
むしろ有効成分を見るかぎり、効果は咳止め薬の中で高い部類に入ります。
エスエスブロン錠は、コストパフォーマンスNo.1の咳止め薬と言えるでしょう。
カフェインの配合量が多い
エスエスブロン錠も処方箋薬に使用されている成分が多く配合されている薬ですが、前述した、新フステノンやプレコールと比較すると少し配合量が少なめです。
しかし、今回紹介する3種類の市販薬の中で唯一、カフェインが配合されている薬となります。さらにカフェインの配合量は、90mgと市販の咳止め薬の中で最高クラスで配合されています。
通常、カフェインが含まれている薬はおすすめしませんが、咳止め薬に含まれるカフェインだけは別と私は考えます。
カフェインは、気管支を広げ、呼吸を楽にさせる効果があると言われています。
そのため、市販の咳止め薬の約7割にはカフェインが有効成分として配合されているのです。
悪い点
カフェインの摂り過ぎは注意
咳止め薬に含まれるカフェインは良いと言ったばかりですが、もちろんカフェインには悪い面もあります。
カフェインの摂り過ぎは、不眠や脱水効果、イライラ感を引き起こします。普段からコーヒーなどカフェインを多く摂取している方は、過剰摂取にもつながるため、注意が必要となります。
まとめ
咳止め薬は、処方箋薬と同じ成分の市販薬が多く販売されているため、市販薬を上手に使うことができれば、わざわざ病院へ行かなくても良いと私は考えます。
最後に、今回紹介した3種類の咳止め薬の違いをまとめてみました。
今回の記事が市販薬を購入するために少しでも参考になれば幸いです。
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最後に、一番重要なことを言います。
今や多くの市販薬はインターネットを通じて簡単に購入することができますが、
必ず服用前に使用方法をしっかり確認しましょう。
また、時間がある方は店頭で薬剤師にしっかり相談して購入するのがより良いです。もちろんですが、服用後、少しでも気になる症状がでるようであれば、すぐに薬剤師に相談することをおすすめします。
ちなみにお問い合わせページから薬の質問をいただけたら、時間があるかぎりなんでも私がお答えします。
ではまた。