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準先発品とは?後発率には関係ない!?一覧リストもあるよ!

「準先発品」て知ってますか?

「準先発品」をしっかり把握しておくことは、薬局を運営していく中でとっても重要なことです。

今回はこの「準先発品」について詳しく解説していこうと思います。

管理薬剤師や薬局長の方はもちろん、一般勤務の薬剤師さんもしっかり把握しておきましょう。

それでは早速いきますよ。

準先発品とは?

「昭和42年以前に承認・薬価収載された医薬品のうち、同一剤形・規格で価格差のある後発品が存在する医薬品のことを「準先発品」と言います。(※内服薬、外用薬に限る)」

さらっと読むと一体何のことなのかわかりません。

すごくざっくり説明すると、

昔からある薬の一部は、「先発品」、「後発品」のどちらにも分類されないよ!

と言うことです。

正直、このようなざっくりとした捉え方で問題ありません。 

準先発品を把握しておくことがなんで重要なの?

ずばり、

準先発品は、後発医薬品の数量シェアの計算式に入りません!

どういうことなのか?

しっかり説明していきますよ。

そもそも、薬局の薬剤師は後発医薬品を患者さんになぜ薦めているのか?

・患者さんの負担を少しでも減らしたい!

・国が抱える医療費を少しでも削減したい!

そうです!

患者さんのため、国のため、私も日々頑張ってますよ。

違いますよね!!!

注)もちろんそう考えている聖人のような薬剤師さんも多くいると思われます。

薬局の薬剤師さんが毎日躍起になり後発品を薦める本当の理由、、

後発品調剤体制加算を算定するため

ですよね?

後発品調剤体制加算を算定するためには、3ヶ月間の後発品数量シェアが一定数を超える必要があります。

準先発品は、この数量シェアを計算する際の計算式に含まれないのです!

つまりは、

準先発品は先発品のままでも問題ない!

注)後述しますが、変更しなくてもデメリットはないですが、変更できれば後発品の数量シェアは上昇します。

例を用いて詳しく説明していきましょう。

<具体例>

先発品A:50個、後発品:B50個を調剤しているとする。

ヒルドイドソフト軟膏10gを調剤した場合
後発品調剤率=(B50個/A50個+B50個)×100=50%
※上記のように、準先発品は計算式において分母の先発品から除外されます。
 
ヒルドイドソフト軟膏を後発品であるヘパリン類似物質に変更調剤した場合
後発品調剤率=(B50個+ヘパリン10g/A50個+B50個)×100=60%
 ※後発品に変更した場合は分子の後発品に含まれるため、変更のメリットはあります。

準先発品はどんな薬があるの?

ここまでの説明で、準先発品とは「何なのか?」「何で重要なのか?」ということはわかったと思います。

ではどの薬が準先発品なのでしょうか?

インターネットで検索しても一覧にしたものがなかったので、

一覧を作ってみました!

さすがに覚えきれる量ではないので、このページをブックマークするなり、印刷するなりして、すぐに見れるようにしておきましょう。

何度も確認しましたが、万一間違えを見つけた方はコメント欄に記載していただけると幸いです!

準先発品一覧・内服薬(アイウエオ順)

ATP腸溶錠20mg第一三共

アーテン散1%

アキネトン細粒1%

アズノール2mg

アタラックス-Pカプセル25mg

アデホスコーワ腸溶錠20mg

アドナ散10%

アドナ錠10mg

アドナ錠30mg

アリナミン糖衣錠25mg

アルダクトンA錠25mg

アルダクトンA錠50mg

アルロイドG内用液5%

アローゼン顆粒

インデラル錠10mg

ウルソ錠100mg

ウルソ錠50mg

S・アドクノン錠30mg

エビプロスタット配合錠DB

ガスコンドロップ内用液2%

ガスコン錠80mg

カチーフN錠5mg

カリメート経口液20%

カルナクリンカプセル25mg

カルナクリン錠25mg

カルナクリン錠50mg

クロダミンシロップ0.05%

経口用トロンビン細粒1万単位

経口用トロンビン細粒5千単位

ケーワン錠5mg

コランチル配合顆粒

サークレチンS錠25mg

サークレチンS錠50mg

セルシン1%

セルシン10mg

セルシン2mg

セルシン5mg

セレスタミン配合錠

セレネース細粒1%

セレネース0.75mg

セレネース1.5mg

セレネース1mg

セレネース3mg

ダクチル錠50mg

タチオン錠100mg

デカドロンエリキシル0.01%

テグレトール細粒50%

テグレトール100mg

テグレトール200mg

トランサミンシロップ5%

トランサミン50%

トランサミン500mg

トリノシン腸溶錠20mg

ネルボン散1%

ネルボン10mg

ネルボン5mg

ハイゼット細粒20%

ハイゼット50mg

ハイボン細粒10%

ハイボン錠20mg

バファリン配合錠A330

パントシン細粒50%

パントシン散20%

パントシン錠100mg

パントシン錠60mg

PL配合顆粒

ヒスロン錠5mg

ビソルボン錠4mg

ビタノイリンカプセル50

ビタメジン配合カプセルB25

ピドキサール錠20mg

ピドキサール錠30mg

ヒルナミン細粒10%

ヒルナミン50mg

フェロベリン配合錠

ブスコパン10mg

フラビタンシロップ0.3%

フラビタン錠10mg

プリンペランシロップ0.1%

プリンペラン細粒2%

プリンペラン5mg

フルイトラン錠1mg

フルイトラン錠2mg

プルゼニド12mg

プロベラ2.5mg

ペリアクチンシロップ 0.04%

ペルサンチン錠12.5mg

ペルサンチン錠25mg

ベンザリン細粒1%

ベンザリン10mg

ベンザリン5mg

ホモクロミン錠10mg

ポララミンシロップ0.04%

ホリゾン1%

ホリゾン2mg

ホリゾン5mg

マーズレンS配合顆粒

メジコン10%

ユベラNカプセル100mg

ユベラNソフトカプセル200mg

ユベラ顆粒20%

ライトゲン配合シロップ

ラシックス細粒4%

ラシックス10mg

ラシックス20mg

ラシックス40mg

リンデロン散0.1%

リンデロン錠0.5mg

レボトミン10%

レボトミン50mg

レボトミン顆粒10%

ワーファリン顆粒0.2%

ワソラン錠40mg

準先発品一覧・外用薬(アイウエオ順)

アクリノール0.1%液「ヨシダ」

アクリノール0.2%液「ヨシダ」

アクリノール液0.1%「シオエ」

アクリノール消毒液0.1%「NP」

アクリノール消毒液0.1%「東豊」

アクリノール消毒用液0.1%「マルイシ」

アフタゾロン口腔用軟膏0.1%

イソジン10%

イソジンガーグル液7%

イソジンゲル10%

イソジンスクラブ液7.5%

イソプロピルアルコール(丸 石)50%

オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%

カタリンK点眼用0.005%

カタリン点眼用0.005%

カンフル精(東洋製薬)

強力ポステリザン(軟膏)

グリセリン浣腸液50%「東豊」

クロマイ-P軟膏

ケナログ口腔用軟膏0.1%

サンコバ点眼液0.02%

サンテゾーン点眼液0.1%

消毒用エタノールB液「ケンエー」

DMゾロン点眼液0.1%「日点」

テゴー51消毒液10%

テラジアパスタ5%

東豊カンフルチンキ

東豊消毒アルコール50V/V%

ヒビテン液5%

ヒルドイドクリーム0.3%

ヒルドイドゲル0.3%

ヒルドイドソフト軟膏0.3%

ヒルドイドフォーム0.3%

ヒルドイドローション0.3%

フラビタン点眼液0.05%

フルコートF軟膏

フルコート軟膏0.025%

プレドニン眼軟膏

プロクトセディル軟膏

ベトネベートクリーム0.12%

ベトネベート軟膏0.12%

リンデロン-Vクリーム0.12%

リンデロン-Vローション

リンデロン-V軟膏0.12%

リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%

最後に

いかがでしたか?

「えっ!いつも使ってるこの薬も準先発品なの!?」

という薬も多くあったと思います。

「外箱とか添付文書に書いとけよ!」て感じです。

しかし!

この準先発品の一覧があればもう心配はいりません。

準先発品をしっかり把握して、効率良く後発品調剤率を上げていきましょう!

こんな記事も書きましたので、気になる方は是非。

ではまた。